AOI TYO HoldingsがMBOで株式非公開化を発表

AOI TYO Holdingsは14日、MBO(経営陣による買収)によって株式を非公開化する方針を明らかにいたしました。中江康人代表取締役グループCEO(最高経営責任者)ら経営陣の依頼を受け、米投資ファンドのカーライル・グループがTOB(株式公開買い付け)を実施し、全株取得を目指すというものです。

TOBの概要

買付代金は最大213億9058万円とされており、AOI TYO株の買付価格は1株900円となっています。これはTOB公表前日の終値589円に52.8%のプレミアムを加えた価格です。買付予定数は2376万7317株で、買付予定数の下限は所有割合65.5%にあたる1584万4900株。買付期間は5月17日から7月5日となり、決済の開始日は7月12日が予定されています。公開買付代理人は野村証券です。

非公開化の背景

AOI TYOはテレビCM制作でトップの実績を誇りますが、コロナ禍の影響拡大によりCM需要が大幅に落ち込み、2020年12月期の決算では営業赤字に転落いたしました。広告のデジタル化対応など中期的な視点で経営を進めるには、非公開化を通じて経営体制を構築することが不可欠との判断に至ったとされています。

東証1部上場廃止の見通し

AOI TYOは、本TOBに賛同を表明しており、TOBが成立した場合、同社の東証1部上場は廃止となる見通しです。また、今回のTOBの主体はカーライルの傘下企業が担うことになっています。

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