Abalance、ベトナムの太陽光パネルメーカーVSUNを子会社化へ
Abalanceは、傘下企業を通じて太陽光パネルを製造するベトナムのVietnam Sunergy Joint Stock Company(VSUN)を子会社化することを決定しました。これにより、Abalanceは自社保有発電所の建設・運営、モジュール・関連製品の販売、太陽光発電の工事請負といった既存事業に加え、グループ内で太陽光パネルを製造するVSUNを迎え入れることで、再生可能エネルギー分野におけるサプライチェーンのさらなる強化が期待されます。VSUNは2015年に設立されたモジュールメーカーであり、高品質な太陽光パネルの製造に実績を持っています。
子会社化の背景と目的
Abalanceはこれまでも海外投資事業の一環として、持ち分法適用関連会社のFUJI SOLAR(東京都品川区)を介してVSUNに出資していました。今回の決定により、まずはFUJI SOLARを連結子会社化したうえでVSUNの株式を追加取得し、所有割合を34%から65.5%に引き上げることでVSUNの経営権を掌握します。取得価額は約4億5000万円、取得予定日は2020年11月16日としています。
VSUNの財務状況
VSUNはベトナムに拠点を構える太陽光パネルの製造企業で、売上高は112億円、営業利益は4億2100万円、純資産は17億1000万円と報告されています。今回の子会社化によって、Abalanceの海外投資事業や再生可能エネルギー関連事業の強化がますます加速する見通しです。
再生可能エネルギー分野への影響
AbalanceがVSUNの経営権を握ることにより、グループ全体での太陽光発電事業や太陽光パネルの製造・販売体制の強化、サプライチェーンの安定化が期待できます。また、ベトナムを拠点としたVSUNの製造拠点を活用することで、今後の需要拡大が見込まれる国内外の太陽光発電市場に対し、効率的な生産・供給が可能になるでしょう。
株式会社M&A Doのご紹介
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株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。