1stホールディングスの非公開化について
1stホールディングスは、MBO(経営陣による買収)により株式を非公開化すると発表いたしました。これは、代表取締役社長の内野弘幸氏が代表を務めるモノリスホールディングス(東京都千代田区)がTOB(株式公開買い付け)を実施し、全株式の取得を目指すというものです。
TOBの概要
買付代金は最大279億円、買付期間は2013年4月8日から5月22日までとなっております。決済の開始日は5月30日で、買付価格は1株あたり880円です。公表前営業日の終値612円に対し約43.8%のプレミアムが加えられております。
買付予定数および下限
買付予定数は3178万7972株、下限は2170万644株(所有割合68.27%)となっております。買付予定数に下限が設定されているのは、経営戦略上の意図を確実に実行するための体制構築を優先する狙いがあると考えられます。
非公開化の目的
急速に競争が激化するアプリケーションソフトウエア業界においては、グループ内子会社の再編や業務プロセスの見直し、クラウドやビッグデータの時代に対応した新製品の展開など、大きな戦略転換が不可欠でした。そのため、1stホールディングスは株式を非公開化し、大胆かつ迅速に経営を進めることで、こうした抜本的な施策を実行することを選択したと考えられます。
株式会社M&A Doのご紹介
株式会社M&A Doは、売り手から手数料を一切いただかず、売主様の譲渡後の資産を最大化できることを強みとしております。専門的な知見と幅広いネットワークを活かし、さまざまな状況に応じて最適なM&A支援を行なっております。

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。