高島屋は、子会社のフードアンドパートナーズの全保有株式66.3%を貝印に譲渡することを決めた。譲渡価額は4000万円で、譲渡予定日は2020年5月29日。フードアンドパートナーズは、食品や食関連商品の製造・販売を手がけていたが、小売事業の不調が響き、赤字が続いていたため、事業転換を図るために貝印に経営を委ねることにした。貝印は、刃物やキッチンウエア、ビューティーケア用品、製菓用品などの製造・販売を手がける。M&Aアドバイザーとしては、高島屋が事業改善に向けて進めてきた売場の絞り込みなどの取り組みが不十分だったため、貝印に経営を委ねることが最善策だったと評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。