関西ペイントは南アフリカとモーリシャスにあるアフリカの塗料子会社2社をオランダのアクゾノーベルに譲渡することを発表した。譲渡価額は約585億円で、アフリカ事業から撤退し、欧州やインドなどの市場で成長促進に取り組む。譲渡は2023年中に完了する見込み。関西ペイントは2010年に南アフリカのFreeworld Coatingsを買収し、その後、2017年にSadolinグループを買収したが、アフリカの景気減速や通貨安などを背景に事業環境が不安定化し、構造改革を進めてきた。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:関西ペイントのアフリカ事業からの撤退は、グローバルな市場環境の変化に対応するための戦略的な判断である。欧州やインドなどの市場での成長に注力することで、企業価値の向上が期待される。また、アクゾノーベルによる買収により、アフリカ市場での競争力が強化されることが期待される。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。