豊田合成は、自動車向けシーリング部品メーカーのドイツ子会社・豊田合成メテオールの全株式をドイツのプライベートエクイティファンドの傘下企業に譲渡することを決定した。欧州事業の苦戦が続いたため、豊田合成メテオールと米国のメテオールシーリングシステムを手放すことになった。豊田合成は、2020年3月期に210億円を事業整理損失として計上する。譲渡価格は非公表で、譲渡予定日は2019年12月末となっている。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:豊田合成の欧州事業の苦戦が続いたことから、今回の譲渡は収益構造改革の一環として行われたものと考えられる。豊田合成は、今後も各地域での事業再編を進めることが予想される。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。