第一商品は、商品先物事業の一部を日産証券に9億円で譲渡することを決めた。譲渡対象は東京商品取引所エネルギー市場と大阪堂島商品取引所での取扱商品を除く事業で、直近業績は売上高35億3000万円、営業利益6600万円。譲渡予定日は2020年7月20日。これにより、不適切会計問題などの影響で取引参加者資格が得られず、関連する顧客取引が行えないおそれがあったが、既存顧客の取引を停止させることなく、取引継続が可能になるとしている。
【M&Aアドバイザーのコメント】
第一商品は、不適切会計問題などにより取引参加者資格が得られず、顧客取引が行えないおそれがあったため、日産証券に事業を譲渡することで既存顧客の取引を停止させることなく、取引継続が可能になった。今後は、事業譲渡により得た資金を活用し、経営の安定化と事業拡大に取り組むことが求められる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。