田淵電機、トランス・制御機器メーカーのTCNをMBOで売却へ。産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決手続中の田淵電機は、TCNとの事業シナジー不足から連結子会社から除外することに。取得価額は非公表。取得予定日は2019年1月10日。

田淵電機は、トランス・制御機器メーカーのテクノ電気工業を経営者による企業買収で売却することを決定した。田淵電機は2015年にTCNの株式を100％取得したが、TCNとの事業シナジーが見出せず、連結子会社から除外することにした。取得価額は非公表で、取得予定日は2019年1月10日。M&Aアドバイザーとしては、田淵電機が事業再生に注力する中で、事業ポートフォリオの最適化を進める戦略的な判断と言える。

記事監修者 : 濱田 啓揮

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。