歯愛メディカルは、ワンレクトホールディングスの全保有株式を譲受し、新電力事業の拡充を目指していたが、卸電力価格の急騰により経営資源の配分を見直すことになり、ワンレクトHDの小田柿陽介社長ら2氏に譲渡した。歯愛メディカルは歯科診療用品の通販大手であり、2016年に新電力事業に参入し、全国1万3000件を超える契約先に電力を販売している。M&Aアドバイザーとしては、新電力事業に参入する企業は、市場環境の変化に敏感に対応する必要があると考えられる。