武田薬品工業は、子会社の武田コンシューマーヘルスケアの全株式を米投資ファンドのブラックストーンに譲渡することを発表した。譲渡価額は企業価値2420億円に純有利子負債などを加味し、最終的に確定する。譲渡完了は2021年3月31日を見込む。武田は収益性の高い医療用医薬品事業に経営資源を集中し、非中核の一般薬事業を切り離すことにした。株式譲渡先はブラックストーンが設立したOscar A-Co。M&Aアドバイザーとしては、武田の経営資源の集中による事業戦略の明確化と、ブラックストーンの買収による事業拡大の可能性があると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。