武田薬品工業は、子会社の武田コンシューマーヘルスケアの全株式を米投資ファンドのブラックストーンに譲渡することを発表した。譲渡価額は企業価値2420億円に純有利子負債などを加味し、最終的に確定する。譲渡完了は2021年3月31日を見込む。武田は収益性の高い医療用医薬品事業に経営資源を集中し、非中核の一般薬事業を切り離すことにした。株式譲渡先はブラックストーンが設立したOscar A-Co。M&Aアドバイザーとしては、武田の経営資源の集中による事業戦略の明確化と、ブラックストーンの買収による事業拡大の可能性があると考えられる。