東海カーボンは、中国子会社の東海炭素の全株式をCabot Corporationの中国子会社に譲渡することを決定した。譲渡価額は約10億2500万円で、譲渡予定は2022年2月中旬。東海炭素はカーボンブラックを製造し、タイヤや工業用ゴム部品メーカーに供給していた。経営資源の再分配をかねての決定であり、市場競争の激化や環境規制の強化による事業環境の厳しさが背景にある。譲渡は2022年2月28日に完了した。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:東海カーボンは、事業環境の変化に対応するため、経営資源の再分配を行うことで、事業の持続可能性を確保する戦略を取った。今後も、企業価値の最大化を目指すために、適切なM&A戦略を検討することが重要である。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。