東海カーボンがフランスの炭素黒鉛製品メーカーCarbone Savoie SASを約197億円で買収することを発表した。買収完了は2020年7月上旬を予定しており、CSはアルミ精錬用カソードや特殊炭素製品、カーボン・黒鉛パウダーの製造を手がける。東海カーボンが70%、欧州子会社の独Tokai COBEX GmbHが30%を保有する形となる。M&Aアドバイザーとしては、東海カーボンが輸送機器分野の軽量化ニーズや建材分野でのアルミ使用量増加、エレクトロニクス分野での銅の代替需要などを背景に、安定した成長が見込まれるCSを買収することで、グローバルな事業拡大を図る戦略的な判断と評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。