東京製綱は、中国の大連光伸企業集団に傘下の東京製綱海外事業投資を譲渡することを決めた。東京製綱海外事業投資は、中国子会社の東京製綱(常州)有限公司を抱えていたが、新型コロナの影響で受注が減り、工場の稼働を停止していたため、事業継続を断念した。スチールコード事業については、東綱スチールコードに経営資源を集中し、収益改善に努めるとしている。譲渡価額は非公表で、譲渡予定日は2020年7月31日となっている。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:新型コロナの影響で、多くの企業が事業継続に苦しんでいる中、東京製綱はスチールコード事業に経営資源を集中することで、収益改善に取り組むことが重要である。また、海外事業の譲渡により、グループの経営効率化を図ることができると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。