東京衡機は、中国子会社の無錫三和塑料製品有限公司の全出資持ち分を、特注家具・住宅設備向けOEMのFPKナカタケに1500万円で譲渡することを決めた。竹中洋氏が支配株主となっているFPKナカタケは、無錫三和塑料製品の経営再建を指揮してきた。譲渡予定は2022年2月中。無錫三和塑料製品は東京衡機の海外事業の中核会社と位置づけられていたが、業績が低迷していた。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:東京衡機が無錫三和塑料製品の譲渡を決めたことは、海外事業の見直しによる経営効率化の一環と考えられる。竹中洋氏が支配株主となっているFPKナカタケが譲渡先となったことで、無錫三和塑料製品の経営再建が期待される。今後は、東京衡機がより収益性の高い事業に注力することが求められる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。