日産自動車はロシア市場からの撤退に伴い、ロシア日産自動車製造会社の全株式を自動車・エンジン中央科学研究所に1ユーロで譲渡することを決めた。工場の操業停止により、約1000億円の特別損失を計上する。ロシア日産の工場はSUVの「エクストレイル」や「キャシュカイ」を生産していた。M&Aアドバイザーとしては、日産自動車がロシア市場からの撤退を決めたことにより、今後のグローバル展開においてどのような戦略をとるかが注目される。

記事監修者 : 濱田 啓揮

株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。