日本電産は、傘下の日本電産シンポを通じて、ドイツの大型減速機メーカーであるデッシュ・アントリープステヒニクの株式70%を取得し、子会社化した。デッシュは、工作機械、建機、農業機器、プレス機向け大型精密減速機、クラッチ・ブレーキを主力とする。この買収により、日本電産シンポは小型精密減速機メーカーから総合減速機メーカーに脱皮できるとしている。取得価額は非公表で、取得日は2019年1月31日である。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:日本電産のデッシュ・アントリープステヒニクの買収は、同社の製品ラインアップを拡大し、グローバル市場での競争力を高めるための重要な一歩である。また、日本電産シンポが小型精密減速機メーカーから総合減速機メーカーに脱皮することで、市場拡大に向けた新たな可能性が生まれると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。