日本電産は、オムロン子会社の自動車向け車載電装部品メーカー、オムロンオートモーティブエレクトロニクスの全株式を取得し、子会社化することを決議した。取得価額は約1000億円で、買収完了は2019年10月を目指す。両社はADAS領域で補完関係にあり、将来の自動運転のためのセンサー群の品ぞろえがほぼそろう形となる。これにより、日本電産は新たなモジュール・システム製品の開発につなげることができる。これは日本電産にとって3件目の1000億円超の買収となる。M&Aアドバイザーとしては、日本電産が自動車業界の技術革新やビジネスモデルの変革に対応するために、OAEの技術力を取り込むことで、市場競争力を強化することができると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。