日本電産は、イタリアの工作機械メーカーPAMAを買収することを発表した。これにより、既存の傘下2社との製品補完やアジア、欧米市場での売上拡大を目指す。PAMAは金属に穴あけ加工する横中ぐり盤を主力とし、イタリアと中国に事業拠点を持つ。取得価額や完了予定日は非公表。日本電産は、2021年に三菱重工工作機械、2022年にOKKを相次いで買収し、グループの工作機械事業の製品構成の拡充や海外展開の拡大を課題としていた。
【M&Aアドバイザーのコメント】
日本電産は、工作機械事業の成長加速を狙い、PAMAを買収することで製品補完や海外展開の拡大を目指す。これにより、グループの工作機械事業の競争力が強化されることが期待される。また、日本電産は、三菱重工工作機械、OKKの買収に続き、M&Aを積極的に活用していることから、今後も注目が集まることが予想される。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。