日本電波工業は、中国の投資会社Jiaxing Jiawang Investment Partnershipに、SAWフィルター事業の全額出資子会社NDK SAW devicesの株式51%を約35億円で譲渡することを決めた。SAWフィルターは携帯電話など情報通信機器に搭載される重要部品で、中国市場での需要拡大に対応するため、新たなパートナーを通じた事業展開を検討していた。譲渡予定日は2020年8月31日。M&Aアドバイザーとしては、日本企業が中国市場に進出する際には、現地の投資家とのパートナーシップが重要であることを考慮し、今後も注目していく必要がある。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。