日本曹達が丸善油化商事からフマル酸ステアリルナトリウム(SSF)事業を取得することを決定した。SSFは医薬品錠剤製造における滑沢剤として使われ、日本曹達の医薬品添加剤「NISSO HPC」と併用することで、成型が困難な素材の錠剤化が可能になる。日本曹達は「NISSO HPC」の販路を活用し、海外展開を含めて事業拡大を目指す。取得価額は非公表で、取得予定日は2020年5月下旬。M&Aアドバイザーとしては、日本曹達の事業拡大に向けた戦略的なM&Aであると評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。