日本山村硝子は、中国子会社の秦皇島方圓包装玻璃有限公司の全持ち分を寧波厚和投資管理有限公司に約6億3200万円で譲渡することを決めた。秦皇島方圓は業績低迷により、当初の事業計画の達成が困難な状態が続いていた。譲渡予定は2022年4月中で、買収時に想定していなかった中国での環境規制の強化がコスト上昇につながったうえ、輸出が減少するなどしていた。M&Aアドバイザーとしては、事前に環境規制や貿易政策の変化などのリスクを十分に評価し、適切な対策を講じることが重要であると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。