日本化学工業は、ケミカルフィルター・空調設備機器製造子会社の日本ピュアテックと理化学機器や計測機器を製造するロックゲートの全株式を、35億円で半導体関連製造装置事業のミラプロに譲渡することを決めた。譲渡予定日は2021年9月30日。日本化学工業グループが主力とする化学品の製造との関連性が低いことから、事業上の相乗効果が期待しにくい状況だったという。M&Aアドバイザーとしては、経営資源の最適配置を図る上で、事業の関連性を考慮することが重要であるという点を強調したい。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。