日本ペイントホールディングスは、シンガポール塗料大手のWuthelam Holdings Limited(ウットラム)の子会社になるため、第三者割当増資を実施し、ウットラムの出資比率を現在の39.6%から58.7%に引き上げる。また、ウットラムのインドネシア事業と同社との合弁事業を買収し、両社の塗料事業を日本ペイントに集約する。取得予定日は2021年1月中で、買収価格は総額で1兆2851億3900万円。両社は1962年に合弁事業を始め、アジア各国に展開している。2021年1月25日に統合が完了した。M&Aアドバイザーとしては、日本ペイントがアジア市場での競争力を強化するために、ウットラムとの統合を進めたことは戦略的な決断であると評価できる。