日本ハムは、水産加工食品の製造や水産原料の輸入販売を手がける子会社のマリンフーズの全株式を、双日に約265億円で譲渡することを決めた。譲渡予定日は2022年3月31日。マリンフーズは日本ハムグループに加わり、水産部門の中核を担ってきた。双日は水産領域に関し、貿易のほかに、マグロ養殖事業や中国でのマグロ加工卸事業を手がける。M&Aアドバイザーとしては、日本ハムが事業構造改革の一環として、水産事業の見直しを進めたことが背景にあると考えられる。双日は水産領域に強みを持ち、今後の成長が期待される企業であるため、日本ハムにとっても良い選択肢であったと言える。