日新製糖と伊藤忠製糖が2023年1月1日に経営統合することで合意した。統合により、売上高規模は約760億円となり、業界最大手のDM三井製糖ホールディングスに追撃する。経営統合には、人口減や甘味需要の多様化、砂糖代替品の台頭、国際的な競争の激化などが背景にある。統合により、事業基盤を一層強化することが狙いとされる。持ち株会社の名称、本店所在地、役員構成、株式交換比率などは今後協議して決める。M&Aアドバイザーとしては、この統合により、日本の糖業界における競争構造が変化することが予想される。また、今後は統合によるシナジー効果の実現が注目される。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。