太平洋セメントは、中国子会社の秦皇浅野水泥有限公司の出資持ち分を100%譲渡することを決定した。譲渡先はコンクリート・原材料製造の秦皇島長陽混凝土有限公司で、譲渡価額は非公表。秦皇浅野は生コンクリートメーカーやコンクリートパイル製造業者向けにセメント・骨材を納入しており、業績は安定的な利益を出していたが、出資者の1人から太平洋セメントの持ち分について取得の打診があったという。M&Aアドバイザーとしては、太平洋セメントが今後成長が期待できる投資案件や投資地域への投資原資として譲渡を決めたことは、戦略的な判断と言える。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。