太平洋セメントは、中国子会社の秦皇浅野水泥有限公司の出資持ち分を100%譲渡することを決定した。譲渡先はコンクリート・原材料製造の秦皇島長陽混凝土有限公司で、譲渡価額は非公表。秦皇浅野は生コンクリートメーカーやコンクリートパイル製造業者向けにセメント・骨材を納入しており、業績は安定的な利益を出していたが、出資者の1人から太平洋セメントの持ち分について取得の打診があったという。M&Aアドバイザーとしては、太平洋セメントが今後成長が期待できる投資案件や投資地域への投資原資として譲渡を決めたことは、戦略的な判断と言える。