大王製紙は、傘下の大王パッケージを通じて、北陸地区に生産拠点がなかった段ボール製品メーカーの吉沢工業を子会社化することを決定した。吉沢工業は、主に米菓・食品向けに段ボールシート・段ボールケースを提供し、北陸地区に強い顧客基盤を持っている。取得価額は非公表で、取得予定日は2022年5月10日。大王パッケージは、国内に13工場を持っているが、北陸地区には生産拠点がなかったため、吉沢工業の子会社化により空白を埋めることができる。M&Aアドバイザーとしては、大王製紙が北陸地区に進出するための戦略的な買収であると評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。