大日本住友製薬は、英国の医療用医薬品メーカーSPEの全株式を英国投資ファンドに譲渡した。SPEは、大日本住友製薬グループの中核製品である非定型抗精神病薬「ラツーダ」を販売していたが、現在の事業環境を踏まえ、譲渡が望ましいと判断した。譲渡価格は非公表。大日本住友製薬は、日本、北米、中国・アジアでの自社販売に注力し、欧州を含む他地域は他社との提携による成長を目指す方針を打ち出している。

M&Aアドバイザーとしてのコメント:大日本住友製薬の戦略に沿った譲渡となったが、欧州市場においては競合他社との提携が必要となるため、今後も注目が必要である。