壱番屋がエージーピーから工場野菜生産・販売事業を取得することを決めた。対象事業の「植物工場」は千葉県横芝光町にあり、1日あたりの生産能力は4000株。壱番屋は「カレーハウスCoCo壱番屋」を中心とする外食店舗に対する生鮮野菜の安定調達に寄与すると判断した。取得予定日は2020年9月30日。エージーピーは植物工場の大規模化・自動化が進む中、現行の事業形態・規模では業績改善が困難として撤退する。M&Aアドバイザーとしては、壱番屋が自社の外食店舗に対する生鮮野菜の調達を安定化させるために、工場野菜生産・販売事業を取得することは戦略的な判断であると言える。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。