前田建設工業が、道路舗装大手の前田道路を子会社化するためのTOBを実施することを発表した。TOBに前田道路側が賛同していないため、敵対的買収の様相を帯びている。買付価格は1株につき3950円で、買付代金は約861億円。買付期間は1月21日~3月4日。一方、前田道路は前田建設が保有する全株式を自己株取得して資本関係を解消する提案を発表した。M&Aアドバイザーとしては、両社の経営資源を最適に活用することが重要であると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。