兼松が寝具やインテリア用品の専門商社であるカネヨウをTOBにより完全子会社化することを発表した。現在の持ち株比率30.83%を100%に引き上げることを目的としており、カネヨウもTOBに賛同している。買付価格は1株につき900円で、買付予定数は約97万株、買付代金は約8億7332万円で、買付期間は11月13日~12月24日。決済開始日は2020年1月6日。買付代理人は大和証券。カネヨウは従来の事業にとどまっていたが、繊維事業の環境変化に対応するためには兼松との一体的な経営が必要と判断した。M&Aアドバイザーとしては、兼松がカネヨウを完全子会社化することで、繊維事業においてより強固な地位を築くことができると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。