共同紙販ホールディングスは、わかば紙商事の全株式を取得し、子会社化することを決定した。わかば紙商事は、印刷用紙、情報用紙、板紙を主力取扱品とする中堅の紙類卸業者であり、プライベートブランドの封筒用紙、コートボール、紙ナプキン、紙器なども扱っている。取得価額は非公表で、取得予定日は2022年1月1日となっている。このM&Aは、急速なデジタル化の進展で印刷用紙需要が減少する中、印刷向け以外の取扱品目の多角化などを進める一環として行われたものである。
【M&Aアドバイザーのコメント】
共同紙販ホールディングスによるわかば紙商事の買収は、印刷用紙需要の減少に対応するため、多角化戦略を進める上で重要な一歩となるものである。わかば紙商事の取扱品目の多様性を活かし、新たな市場への進出や顧客層の拡大を目指すことが期待される。今後は、両社の統合に向けたスムーズな進行が求められる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。