倉元製作所は、子会社の倉元マシナリーの保有株式を有価証券の保有・管理会社のシンメイに譲渡することを決定した。倉元マシナリーはフラットパネルディスプレー向けガラス基板加工に対する需要減退により業績悪化に陥っており、譲渡先のシンメイは東北地域で事業拡大を目指している。譲渡価額は194円で、譲渡予定日は2019年3月28日。アドバイザリー費用を差し引く前の金額で交渉中としている。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:倉元マシナリーの業績悪化による譲渡は、親会社の倉元製作所にとっては負担軽減のための戦略的な決断である。一方で、譲渡先のシンメイにとっては東北地域での事業拡大に向けた好機となる。今後は、シンメイが倉元マシナリーをどのように統合・活用していくかが注目される。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。