三菱製紙は、福島県の白河事業所で生産している電気絶縁紙事業を王子エフテックスに譲渡することを決定した。譲渡価格は非公表で、2021年10月1日に完了予定。譲渡の背景には、変圧器需要の縮小や海外競争の激化がある。白河事業所は、全芳香族ポリアミドを原料とする「Aボード」の生産を継続する。M&Aアドバイザーとしては、三菱製紙が事業の見直しを進める中で、王子エフテックスとの資本業務提携を活用し、事業の効率化や収益性の向上を図ることが重要である。