三井化学と旭化成が不織布事業の一部を統合し、新会社を設立することを発表した。統合により、両社の技術・ノウハウを融合し、持続的な成長を目指す。統合対象の不織布は幅広く使われており、2022年3月期の売上規模は三井化学が308億円、旭化成が175億円である。統合新会社の出資比率は三井化学60.62%、旭化成39.38%で、三井化学が主導権を握る。M&Aアドバイザーとしては、アジアでの競合メーカーの設備増強やRCEP協定の発効に伴う関税撤廃などを受け、不織布市場を巡る競争激化が予想される中、両社の統合は市場競争力の強化につながると考えられる。