ルネサスエレクトロニクスがイスラエルの半導体企業、セレノ・コミュニケーションズを約359億円で買収し、子会社化することを発表した。セレノはWi-Fi向けの半導体に強みを持ち、高解像度画像技術を組み合わせた製品を展開しており、家庭での見守りや自動車の安全運転、工場の稼働などに用途を広げている。ルネサスは同社を取り込み、IoTや自動車分野などで需要が高まる低電力のコネクティビティー技術をグローバルに提供する。買収完了は2021年12月までを見込んでいる。M&Aアドバイザーとしては、ルネサスのグローバル展開を加速するための戦略的な買収であると評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。