ルネサスエレクトロニクスがイスラエルの半導体企業、セレノ・コミュニケーションズを約359億円で買収し、子会社化することを発表した。セレノはWi-Fi向けの半導体に強みを持ち、高解像度画像技術を組み合わせた製品を展開しており、家庭での見守りや自動車の安全運転、工場の稼働などに用途を広げている。ルネサスは同社を取り込み、IoTや自動車分野などで需要が高まる低電力のコネクティビティー技術をグローバルに提供する。買収完了は2021年12月までを見込んでいる。M&Aアドバイザーとしては、ルネサスのグローバル展開を加速するための戦略的な買収であると評価できる。