ユシロ化学工業は、米国の金属加工油剤や水処理剤の製造販売会社であるQualiChemの全株式を取得し、子会社化することを決定した。QualiChemは北米市場を拠点に、航空機や医療機器分野などの非自動車分野に事業を拡大しており、今後はユシロ製品の拡販や相互補完による事業拡大を目指す。取得価額は64億5000万円で、取得予定日は2018年8月下旬となっている。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:ユシロ化学工業のQualiChemの買収は、北米市場における同社の事業拡大にとって重要な一歩となる。QualiChemの代理店網を活用し、ユシロ製品の拡販を進めることで、両社の相乗効果を生み出すことが期待される。また、原材料調達や技術面での相互補完により、より高品質な製品の開発やコスト削減にもつながると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。