米投資ファンドのベインキャピタルが、印刷事業を手がける廣済堂を完全子会社化するためにTOBを実施することを発表した。買付価格は1株610円で、買付予定数は2491万3439株、買付総額は151億9700万円。廣済堂は、需要減少や競争激化による受注採算の悪化が進む中、事業構造改革を迅速に実行するために株式の非公開化が得策と判断した。M&Aアドバイザーとしては、廣済堂が事業構造改革を進める上で、ベインキャピタルの資金力や経営ノウハウを活用することで、今後の成長に期待が持てると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。