ブラザー工業はニッセイに対してTOBを実施し、現在の持ち株比率60.17%を100%に引き上げることを発表した。買付代金は165億6700万円で、ニッセイのマシナリー・FA領域を成長させることが狙い。ニッセイはTOBに賛同し、株主に応募を推奨している。買い付け期間は2021年11月9日から12月21日までの30営業日で、買い付け価格は1株当たり1500円。買付予定数は1104万4628株で、下限は180万1242株。公開買付代理人は野村證券で、決済開始日は12月28日となる。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:ブラザー工業によるニッセイのTOBは、マシナリー・FA領域における強化を目的とした戦略的な買収である。両社のシナジー効果により、市場競争力の強化が期待される。また、今後も業界再編が進む中、M&A市場は活況を呈しており、企業の成長戦略においてM&Aを活用することが重要である。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。