フランスの自動車部品大手フォルシアは、子会社を通じて日立製作所傘下のクラリオンを完全子会社化するため、TOBを実施することを発表した。日立は所有するクラリオン株式のすべてについてTOBに応募し、買付価格は1株あたり2500円で、最大1409億円の買付代金がかかる見込み。クラリオンは上場廃止となる見通しで、買付開始は2019年1月を予定している。クラリオンは、車載情報機器や自動車向けクラウド情報ネットワークサービスなどを主力とする企業で、2006年に日立の連結子会社となったが、競争激化で苦戦が続いていた。M&Aアドバイザーとしては、今後、フォルシアとクラリオンの統合によるシナジー効果が期待されると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。