香港投資ファンドのベアリング・プライベート・エクイティ・アジアが、パイオニアの全株式を1020億円で取得し、早ければ2019年3月中に完全子会社化する。これに伴い、上場廃止となる。パイオニアは2019年4月から2年間で、生産・販売体制の再編や本社機能の縮小などを実施し、約3000人の従業員を削減する。M&Aアドバイザーとしては、パイオニアが非公開化に切り替えて早期再建を目指すことで、ベアリングとのM&Aが実現したという点に注目すべきである。また、パイオニアが再建に向けた具体的な計画を提示し、ベアリングがそれに賛同したことも成功の要因と言える。