ニッポン高度紙工業は、フィリピン子会社のALDの全保有株式を現地同業のSPECIALTY PULP MANUFACTURINGに譲渡することを決めた。ALDの財務体質改善を目的に貸し付けなど金融支援を実施してきたが、業績悪化が進み債務超過に陥っていたため。譲渡価額は9億円で、株式譲渡は2回に分けて行われる。貸付債権の譲渡額は15億5900万円。M&Aアドバイザーとしては、ニッポン高度紙工業が財務体質改善のために支援を行ったが、業績悪化が進んだため、譲渡を決断したと考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。