ニッケは、中国の江陰日毛紡績有限公司の出資持分91.6%を江蘇中新資源集団有限公司へ譲渡することを決定した。江陰日毛紡績有限公司は、人件費の高騰や設備の老朽化などで生産継続が困難になってきたため、グローバル生産体制を見直すことにした。ニッケは今後、特殊糸の販売に集中することで収益性の向上を図る。譲渡価額は7000万円で、譲渡予定日は2019年3月末日となっている。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:ニッケの決断は、グローバル生産体制の見直しにより、特殊糸の販売に集中することで収益性の向上を図るという戦略に合致している。一方で、中国市場においては、人件費の高騰や設備の老朽化などの課題があるため、今後もM&Aや事業再編が進むことが予想される。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。