ニコンがドイツの3DプリンターメーカーSLM Solutions Group AGを約840億円で買収することを発表した。SLMは3Dプリンター市場の80%以上を占めるL‐PBF方式を主力としており、ニコンはこれに加えてDED方式を採用しているため、2つの造形方式を用いたソリューションの提供が可能になる。買収完了は2023年上期を見込む。M&Aアドバイザーとしては、ニコンが3Dプリンター分野の世界的プレーヤーを目指す戦略に沿った買収であると評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。