ドイツ建材メーカーのクナウフ・グループが、日本のチヨダウーテに対してTOBを実施し、全株取得を目指すことを発表した。買付代金は最大約77億2000万円で、買付予定数は1275万9798株。TOB期間は4月26日から6月10日までで、決済の開始日は6月17日となる。クナウフはチヨダ株の45.28%を持つ筆頭株主であり、TOBが成立すればチヨダの東証スタンダード市場への上場は廃止となる。M&Aアドバイザーとしては、クナウフによるチヨダの買収が、両社の石膏ボード事業を一体運営できる体制を整える上で有効な手段であると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。