トヨタ紡織は、シロキ工業が持つスズキ、ダイハツ工業、マツダ向け自動車用シート骨格機構部品の商権を取得することで合意した。生産はシロキ工業の名古屋工場をトヨタ紡織に移管する方向で検討中で、詳細は今後協議する。2022年10月1日付でシロキ工業が同社名古屋工場を新会社として分社化し、トヨタ紡織が2023年4月1日付で株式80%を取得する。取得価額は3億2000万円。M&Aアドバイザーとしては、トヨタ紡織が自動車用シート事業のグローバルでの競争力を強化するために、シロキ工業の商権を取得し、生産を移管することは戦略的な決断であると評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。