テーオーホールディングスは、子会社のテーオーデパートが運営する携帯電話代理店事業を兼松コミュニケーションズに譲渡することを決定した。テーオーは携帯電話需要の飽和などにより顧客獲得が伸び悩んでおり、譲渡先の兼松コミュニケーションズは全国120以上の店舗を展開している。譲渡価額は非公表で、譲渡予定日は2023年4月1日となっている。
【M&Aアドバイザーのコメント】
携帯電話代理店事業は、競争が激化しており、需要の飽和も進んでいるため、テーオーホールディングスが事業ポートフォリオ再構築の一環として譲渡を決定したのは理解できる。一方で、兼松コミュニケーションズは全国展開しており、譲渡により事業拡大が期待できる。今後は、兼松コミュニケーションズが事業を引き継ぎ、どのような成長戦略を展開するかが注目される。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。