ティーケーピーは、レンタルオフィス事業を手がける子会社の日本リージャスホールディングスの全株式を三菱地所に譲渡することを決めた。譲渡価額は企業価値381億円に財務的調整を行ったうえで確定する予定で、譲渡予定日は2023年2月1日。ティーケーピーは日本リージャスの株式売却に伴い、2023年2月期決算に49億6700万円の特別損失を計上する。日本リージャスは「Regus」「Openoffice」「SPACES」などのブランドでレンタルオフィス事業を展開する。M&Aアドバイザーとしては、ティーケーピーが経営資源の最適配分を図るために、日本リージャスの譲渡を決めたことは理解できるが、新型コロナ禍による貸会議室事業の打撃が大きかったため、売却価格がどの程度になるか注目される。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。