ツムラは、中国の中成薬メーカーである陝西紫光辰済薬業有限公司の全持ち分を約48億5400万円で取得し、子会社化することを決めた。中成薬は中国の伝統医学に基づいた薬剤であり、ツムラは漢方薬で培った生産技術やノウハウを生かせると判断している。取得予定は2023年4月下旬。M&Aアドバイザーとしては、ツムラの中国市場拡大に向けた戦略の一環として、中成薬メーカーの買収は妥当な選択であると評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。