タオルメーカー大手の一広が、川辺株式のTOBを実施し、株式を追加取得して子会社化することを発表した。一広は川辺株式の26.6%を保有する筆頭株主であり、TOBを通じて持ち株比率を最大55%に引き上げる。買付価格は1株につき1300円で、買付予定数の下限は所有割合23.5%にあたる42万9080株、上限は51万8500株(所有割合28.4%)である。買付代金は6億7405万円で、買付期間は2020年12月22日~2021年1月25日。川辺はハンカチ、スカーフなどを中心とする繊維製品の専門商社であり、一広は「今治タオル」の大手である。一広は川辺を傘下に取り込み、海外工場の活用強化や販売チャネルの共有などを通じて事業拡大につなげる。M&Aアドバイザーとしては、一広の川辺株式の追加取得により、今治タオルのブランド力を活かした事業拡大が期待されると考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。